2010年06月28日 (月)
生家に帰ると自分の部屋へと入る。
そこには私が小学生の時から大学を卒業し家を出るまでずっと使い続けていた学習机が鎮座している。
その椅子に腰掛けると、必ず目に入ってくるもの。
それはこのホワイトボードに書かれた汚い文字である。

一見すると『ザクロ』としか書かれていない。
だがよく目を凝らすと『ペルシャザクロ』と書かれている。
これは私が中学生の時に書き残した、将来を見据えた一つのメモ書きなのだ。
性の違和感を覚え、性同一性障害という言葉を知った私は何とかしてこの状況を打破できないかと中学生なりに苦心をしていた。
そこで見つけたのが今も昔も変らぬ新聞の折り込みチラシ。
『バストアップに絶大の効果!』と銘打たれ、ありふれたサプリメント使用前後の比較写真。
これだ!と思った私は家族から隠れるようにしてそのチラシを自室へと持ち込んだ。
胸さへ大きくなれば女性になれる、そんな安直なことを考えていた辺り実に幼いなと今なら苦笑ものだ。
だがしかし所詮は中学生。
そのような物を買うお金など無かった。
だからこうして忘れないようにと机のホワイトボードに大きく書き残しておいた。
ただし家族には秘密にするため軽く『ペルシャ』の部分を薄く消して。
全ては未来の自分の為に。
それからほんの少し後のことである。
豊胸にはプエラリアが良い、と一躍有名になったのは。
ニュースですら一枠取られるくらいに絶賛され、様々な番組で紹介されていたのを羨望の眼差しで見ていたことは今も忘れられない。
クズ科の植物、ということで、自ら近くの山へ入りクズの根を探そうかと本気で考えたのも今思えばクスっと出来る思い出だ。
世の中はまさにプエラリアブーム、それでも尚、私はホワイトボードに書かれたこのメモを消すことはなかった。
あれからもう14・5年。
未だこのメモ書きは私の学習机にしっかりと書き残されている。
けっきょくはペルシャザクロには頼らなかった。
自立した後に自ら購入したサプリメントは、やはりプエラリアだった。
そして今は女性ホルモンを注射している。
これはまだ幼く、考えも浅はかだった頃の痕跡。
だけど心の支えとなり現在への確実な礎となった台座。
このメモ書きが消えることはけしてない。
このメモ書きが消えるのは、うちが消えるとき。
全てが用済みとなったとき。
これはけして弱気なことを言っているわけではない。
このメモ書きが消えない限り、私は私の道を進める、と言っているのも同意なのだ。
私がこの命を全うし、この世から居なくなる時、私を看取ってくれる相手は居るのだろうか?
もし子供が居たならば、この机を譲ったのだろうか。
全てはまだ分からない。
先の見えない長い長い後のこと。
私とこのメモ書き、果たしてどちらが先に消えるのか。
私は生家に戻り、椅子に座りメモ書きと対峙する度そんなことを思う。
中学生の頃の私よ、今の私は君の望んでいたような道を歩んでいるかい?
君の目指したところは、ここで良かったのかい?
答えは全て私の中。
そしてその答えはまだ未解答。
答えはきっと、全てを全うし終えた時に出せるもの。
今はただ、このメモ書きよりも少しでも長く残ってやるぞと張り合うのみ。
それが、生家に戻った時の私の些細な楽しみなのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今後少しまじめにうちの過去編をショートストーリー形式で書いてみようかな、なんて思っています
ただし書く場所はここではなく、アメーバブログを予定しています。
今はまだ準備段階なので何も用意できていませんが、いずれ書けたならこちらにも告知を出します。
生々しい表現などがある場合はアメンバー限定などにする可能性もありますが、興味がある場合はお気軽に申請してみてください。
↓いろんな方のブログが見れるランキング参加中♪

↑ぽちってして貰えると凄く嬉しいです
そこには私が小学生の時から大学を卒業し家を出るまでずっと使い続けていた学習机が鎮座している。
その椅子に腰掛けると、必ず目に入ってくるもの。
それはこのホワイトボードに書かれた汚い文字である。

一見すると『ザクロ』としか書かれていない。
だがよく目を凝らすと『ペルシャザクロ』と書かれている。
これは私が中学生の時に書き残した、将来を見据えた一つのメモ書きなのだ。
性の違和感を覚え、性同一性障害という言葉を知った私は何とかしてこの状況を打破できないかと中学生なりに苦心をしていた。
そこで見つけたのが今も昔も変らぬ新聞の折り込みチラシ。
『バストアップに絶大の効果!』と銘打たれ、ありふれたサプリメント使用前後の比較写真。
これだ!と思った私は家族から隠れるようにしてそのチラシを自室へと持ち込んだ。
胸さへ大きくなれば女性になれる、そんな安直なことを考えていた辺り実に幼いなと今なら苦笑ものだ。
だがしかし所詮は中学生。
そのような物を買うお金など無かった。
だからこうして忘れないようにと机のホワイトボードに大きく書き残しておいた。
ただし家族には秘密にするため軽く『ペルシャ』の部分を薄く消して。
全ては未来の自分の為に。
それからほんの少し後のことである。
豊胸にはプエラリアが良い、と一躍有名になったのは。
ニュースですら一枠取られるくらいに絶賛され、様々な番組で紹介されていたのを羨望の眼差しで見ていたことは今も忘れられない。
クズ科の植物、ということで、自ら近くの山へ入りクズの根を探そうかと本気で考えたのも今思えばクスっと出来る思い出だ。
世の中はまさにプエラリアブーム、それでも尚、私はホワイトボードに書かれたこのメモを消すことはなかった。
あれからもう14・5年。
未だこのメモ書きは私の学習机にしっかりと書き残されている。
けっきょくはペルシャザクロには頼らなかった。
自立した後に自ら購入したサプリメントは、やはりプエラリアだった。
そして今は女性ホルモンを注射している。
これはまだ幼く、考えも浅はかだった頃の痕跡。
だけど心の支えとなり現在への確実な礎となった台座。
このメモ書きが消えることはけしてない。
このメモ書きが消えるのは、うちが消えるとき。
全てが用済みとなったとき。
これはけして弱気なことを言っているわけではない。
このメモ書きが消えない限り、私は私の道を進める、と言っているのも同意なのだ。
私がこの命を全うし、この世から居なくなる時、私を看取ってくれる相手は居るのだろうか?
もし子供が居たならば、この机を譲ったのだろうか。
全てはまだ分からない。
先の見えない長い長い後のこと。
私とこのメモ書き、果たしてどちらが先に消えるのか。
私は生家に戻り、椅子に座りメモ書きと対峙する度そんなことを思う。
中学生の頃の私よ、今の私は君の望んでいたような道を歩んでいるかい?
君の目指したところは、ここで良かったのかい?
答えは全て私の中。
そしてその答えはまだ未解答。
答えはきっと、全てを全うし終えた時に出せるもの。
今はただ、このメモ書きよりも少しでも長く残ってやるぞと張り合うのみ。
それが、生家に戻った時の私の些細な楽しみなのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今後少しまじめにうちの過去編をショートストーリー形式で書いてみようかな、なんて思っています

ただし書く場所はここではなく、アメーバブログを予定しています。
今はまだ準備段階なので何も用意できていませんが、いずれ書けたならこちらにも告知を出します。
生々しい表現などがある場合はアメンバー限定などにする可能性もありますが、興味がある場合はお気軽に申請してみてください。
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私は過去の自分の記憶、
写真や友人さえ
全て捨て去ってきました。
きちんと過去と向き合い、
今を生きる姿が素晴らしいと思います。
真耶さんの今後に幸あらんことを祈ります。
写真や友人さえ
全て捨て去ってきました。
きちんと過去と向き合い、
今を生きる姿が素晴らしいと思います。
真耶さんの今後に幸あらんことを祈ります。
うちも一度は全てを、今までの人生そのもの全てを捨てるつもりでいました。
実際に捨ててきたものも数え切れないほど沢山あります
ですが、結局は捨てられずにこうして残ったものもあります
きちんと過去と向き合えているのかは自分でもまだ分かりません。
ただ、今は何かに負けたくない、その思いだけで生きています
その何かっていうのが、また色々と厄介なんですけどね(笑
柚帆さんにもご多幸あらんことをお祈りします
実際に捨ててきたものも数え切れないほど沢山あります
ですが、結局は捨てられずにこうして残ったものもあります
きちんと過去と向き合えているのかは自分でもまだ分かりません。
ただ、今は何かに負けたくない、その思いだけで生きています
その何かっていうのが、また色々と厄介なんですけどね(笑
柚帆さんにもご多幸あらんことをお祈りします

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